チェーンスパイク(軽アイゼン)と最後の渓流
前回の釣行から約一月、いよいよ秋の訪れを身近に感じるようになってきました。
私のよく行く渓流では9月末で禁漁となりますが、一足先に9月の4連休を最後の釣行日として早朝から山に向かいました。
さて、話は少し戻りまして、前回の釣行では急な雷雨に遭い、斜面のぬかるみも酷くなったことから滝の上に上ることを諦めたわけですが、それ以前にも斜面を登るときに足を滑らせたり、降りるときに滑落しかけてザイルにぶら下がったりというような状況がありましたので、雪山で使うようなアイゼンを活用できないだろうかと思いネットで調べてみるとチェーンスパイク(軽アイゼン)の情報が引っかかって来ました。
Amazonで見てみると安いものであれば2000円台からあるようでしたが、私の持っている沢靴に装着可能なのかどうかがわからず、問題があれば最悪命にかかわることですから、近くのモンベルに沢靴を持参し店頭で試着させてもらうことにしました。
すると、私の沢靴は28㎝なのですが思っていたよりもかなり小さいM(23.0〜26.0cm)サイズのチェーンスパイクでなければ合わないことがわかりました。もし、Amazonで買っていたら間違いなく大きすぎるサイズを買っていたはずなので、やはりこういうものは試着が大事ですね。
そんなわけで、このチェーンスパイク持って最後の渓流釣りに向かいました。ところが、現地に5:30に着くとまだ薄暗いにもかかわらず、すでに先行者の車が・・・しかも2台!
渓流釣りでは先行者がいるとかなり時間をあけて入らなければ厳しい戦いになってしまいます。それが、すでに二組も先行しているのです。諦めて別の谷に向かおうかとも思ったのですが、禁漁前の最後の連休ですから、移動した先の谷が空いているとは限りませんし、なにより前回諦めた滝の高巻きを新装備で試したかったので、釣果は諦めてそのまま入渓することにしました。
案の定、釣果はあがらず小物のアマゴと20㎝程度のイワナが1匹ずつ釣れたのみで惨敗と言える結果でしたが、チェーンスパイクは期待以上の効果を発揮してくれました。以前はズルズル滑って少しの岩の出っ張りや小枝にしがみつくようにしなければ登れなかった斜面が楽々登れましたし、下りも念のためザイルは張ったもののほとんど体重をかけることなく降りることが出来ました。
こうして、今年最後の渓流釣りを終えようとしていたのですが、帰りがけにふと思い立ってそのまま下流の本流部で夕暮れ時に竿を出してみると、なんと日暮れ間近に当たりが。
本流ならではの体高のあるキレイなアマゴ。
数こそ釣れませんでしたが最後の最後に良いアマゴに出会えたので、悪くない締めとなりました。